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BtoCも、BtoBも。自社コンテンツ『トリック3Dアート』

このページをご覧の皆様は、「トリック3Dアート」をご存知でしょうか? トリック3Dアートとは、人の目の錯覚をうまく利用し、見て・触れて・ 驚いて、遊べて楽しめる、従来の絵画の概念を覆した全く新しいアートのことです。以前から存在はしていたものの、近年とみに注目を集めています。
フェザンレーヴでは、このトリック3Dアートを軸とした巡回展パッケージを制作・保有し、全国各地でのイベントを成功させてきました。また、最近では海外展開を進めたり、本業である「広告」の分野でも活用するなど、ビジネスの幅が広がってきています。
当ビジネスが始まったきっかけから、今後の展望まで、担当の三木に話を聞きました。

発端は、何気ない世間話

-そもそもフェザンレーヴは広告会社で、巡回展イベントというBtoCビジネスとは縁遠いと思うのですが、何がきっかけで取り組みはじめたのでしょう?

一言で言うと、「ご縁」ですね。弊社の本業である広告のお仕事で、ある百貨店の方とお話ししていたときに、世間話として「こういうアートがあって、最近、人気が出始めているらしいんです。知ってます?」という話題が出てきたのが発端です。その流れで作家の方をご紹介いただけることになり、詳しいお話を聞くにつれ、トリック3Dアート巡回展の持つポテンシャルが分かってきたんです。

-ポテンシャルというと、具体的には?

トリック3Dアートは、立体的に見えるとはいえ、あくまでも二次元の「絵」なので、他の立体造作物を中心としたイベントに比べると、資材の持ち運びや設営が比較的容易であるという特徴があります。これは、複数の会場で同一コンテンツを展示する「巡回展」というビジネスにとっては非常に良いポイントなのです。そのあたりも加味して収益性をシミュレーションした結果、「じゃあ、やってみよう!」ということになりました。

-トリック3Dアート巡回展が初、というだけでなく、自社が中心となっておこなうBtoCイベント自体、これが初めてだったんですよね。最初の会期は、やっぱり大変でしたか?

それはもう、最高にバタバタでしたよ!(笑) 作品制作、会場施工、運営。何から何まで初めてで、正直何をすれば良いのか分からず、探り探りやっていました。イベント開始2日前になってから、入場券を準備していないことに気付いたり…。今はだいぶ慣れてきたので、1会場の設営も1.5日程度で可能ですが、最初はその倍以上かかっていました。

トリック3Dアート巡回展が支持される理由

-そういった苦労によってスタートしたトリック3Dアート巡回展ですが、今や全国各地で開催しているんですよね。

はい。関東、中部、北陸、そして長野という広いエリアで、これまでに約25会期が開催されています。今後は北海道や山陰地方での開催も決まっているので、もはや「全国」と言っても良いと思います。
また、日本だけでなく中国でも、アニメ・キャラクターをモチーフにしたトリック3Dアート巡回展を開催しています。

-それだけ広がりがあるということは、やはり来場者からの評判も高いということでしょうか?

そうですね。この巡回展に関するSNS等の書き込みを見ても、悪い評判はほとんど無く、「楽しかった」という書き込みがほとんど。作品に対する評価は、全般的に高いはずです。
あと、作品自体のクオリティもさることながら、作品を背景にした写真を撮る際のコミュニケーションも楽しいのではないかと思います。

-コミュニケーション、ですか?

完成度の高い写真を撮るためにこだわり始めると、被写体のポーズや表情を微妙に調整することが必要になるので、「右手、あと10cm外側に動かして!」とか、「もっとビックリした顔で!」とか、撮影者と被写体の間でのやり取りが発生するんです。

-なるほど、それは友達同士や家族でやったら盛り上がりますね!

はい。こういうコミュニケーションを楽しみながら作品を観ていくので、平均滞在時間は1時間くらいになっています。入場料がだいたい500円から600円くらいと手頃なわりに長時間楽しめ、コストパフォーマンスが良いというのもウケている理由だと思います。

-確かに、この金額で1時間楽しめるなら、リーズナブルですね。ちなみに、来場されるのは小さいお子さんのいるご家族が多そうだと想像されるのですが、実際はどうでしょうか?

ファミリーのお客様は確かに多いですね。他にも、学生さんのグループも多く来場されています。これらは当初の見込み通りだったのですが、それだけではなく、ご夫婦でいらっしゃる年配の方なども多いというのが、少し意外でした。性別・年齢をまったく問わず、幅広い方に楽しんでいただけるコンテンツになっていると言えます。

会場側にとってのメリット

-イベントの会場は、どのような場所が多いのですか?

百貨店やショッピング・モール、アミューズメント施設が中心です。ちなみに、会場の面積は80坪くらいが平均ですが、60坪程度でも開催できますし、逆に150坪-200坪くらいでも対応可能です。

-イベントを開催された会場の方からは、どのような評価をいただいているのでしょうか?

概ね高評価をいただいています。中には、足掛け3年間、断続的にイベントを開催してくださっている会場もあるくらいで…。

-評価のポイントは、どのあたりにあると思いますか?

まず、特定のキャラクター等に頼らないイベントでありフィットするターゲット層が非常に幅広いため、どんな会場であっても「全然お客さんが入らない」という事態に陥らず、安定的な集客が見込めるという点。
これに加えて、企画費・設営費・運営費などのコストが比較的低く抑えられ、手間的にもあまり会場に負担がかからない形で展開できる点も大きいと思います。
また、会場側にとってのメリットとして、入場料収入を得られることだけではなく、いわゆる「シャワー効果」(イベントを目当てに来場した人が施設内の他エリアも訪れ、買い物などをすること)も挙げられます。
実際、前年同時期との比較で、施設全体の入場者が約20%向上した、というケースもあり、非常に強い手応えを感じています。

BtoCだけでなく、BtoBにも発展

-このように、BtoCの巡回展ビジネスが広がりを見せる一方で、BtoBの展開として、トリック3Dアートを用いた広告の制作にも取り組んでいます。この経緯を教えてください。

はい。巡回展に携わり、日々トリック3Dアートに接している中で、「海外だと、展示イベントだけでなく、道路や街角のちょっとしたスペースにトリック3Dアートが描かれているケースがある」ということは認識していました。
そして、弊社の本業は広告業。そこで「クリエイティブにトリック3Dアートを起用した広告」をクライアントに提案したら、面白いのではないか? と考えるようになりました。
トリック3Dアートで広告を作れば、どんどん写真に撮って、広告を持ち帰ってもらえる。しかも、自発的にSNS等にアップして情報拡散してくれる人も多いはず。画期的ですよね!

-普通の広告だったら、写真を撮ってもらったり、クチコミを発生させるのは難しいですものね。確かに画期的です。

そうなんです。このアイデアを元に提案を進めていったところ、思っていたとおり、ご興味を持ってくださるクライアントが非常に多く、これまでに多数の実績が生まれています。

-例えば、どんな実績がありますか?

例えば旅行会社やアミューズメント施設をはじめとして、様々なクライアントに採用していただきました。中でもとりわけ話題になったのは、全日本空輸様が羽田・成田空港で展開された「Enjoy! photo park 2020 presented by ANA」という企画での、五輪競技を疑似体験できるトリック3Dアートです。2013年3月から約半年間にわたって継続展示され、訪問した沢山の方が写真を撮り、ネットにアップしてくれました。また、記念式典には著名スポーツ選手も出席し、その模様が多数のメディアで紹介されました。これによってトリック3Dアートのことを初めて知った方も多かったのではないでしょうか。
現在は海外にも取り組みが広がっていて、インドネシアでも、現地日系企業のプロモーション施策としてトリック3Dアート作品を制作しています。

常に進化を続ける巡回展ビジネス

-これからも、次々とトリック3Dアートにこだわった巡回展パッケージを生み出していくのでしょうか?

実は、そういうつもりではないんです。私たちは、「トリック3Dアート」を極めたいのではなく、来場者や会場の方に喜んでいただける巡回展パッケージをご提供することを追求していきたいと考えています。トリック3Dアートにこだわっているわけではないのです。
これまでトリック3Dアート巡回展を開催された会場の方から、「2-3歳の子どもは、トリック3Dアートの楽しさがよく分かっておらず、親御さんだけが盛り上がっているケースもあるようだ」というご意見を伺っています。小さなお子さんも重要なターゲットですから、この意見は聞き捨てにはできません。
そこで、2-3歳のお子さんでも楽しめるコンテンツとして、トリック3Dアート作品以外の展示物を追加することも、現在検討しています。

-「トリック3Dアート展のフェザンレーヴ」という位置づけを目指すのではなく、巡回展パッケージのクオリティを高めることを優先事項としている、ということですね。

はい。これまでにトリック3Dアート巡回展開催や営業活動を通して出会うことができた、様々な施設やメディアの方々というのは、弊社にとって非常に大きな財産になっていると思います。
この財産を維持し、巡回展ビジネスを継続的に成長させることが、当面の目標となります。そのためには、トリック3Dアートだけに執着せず、少しずつ姿を変えることも視野に入れつつ巡回展パッケージを進化させていきたいと考えています。

三木 裕介(みき ゆうすけ)
2012年入社。営業第三グループ所属。
コンテンツ事業として、トリック3Dアート巡回展の企画提案・プロデュース・運営といった業務全般を担当。また、広告事業として、各クライアントの課題解決を図るべくメディア・プランの提案や制作などに精力的に取り組んでいる。